2018年4月観賞記録
24.ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書(The Post・2017・米)
そしてメリル・ストリープのペンダゴン・ペーパーズ。これもスクープを放つ新聞社の人たちを描くのかと思いきや、女性経営者の周りの軽蔑、働く女性への偏見、発言権、そんな感じのがテーマだったから思ってた話と違った。(Take Me Outぶり2度目)
— 式神遣い (@seamlesspants) 2018年4月1日
ま、その点は同じような題材のスポットライトとは違って新鮮だった。
— 式神遣い (@seamlesspants) 2018年4月1日
あーでも集中力切らしたから今どっち側にいるんだろとはわかんなくなったかな。最後の結末から逆算するとわかるんだけど。計算してるというよりも行き当たりばったりで喋ってるのかな?と思ったけどそれもまた演技だったのかしら。。
— 式神遣い (@seamlesspants) 2018年4月1日
働く女性の在り方もそうだけど、これはメディアにかかる圧力をものともせず、報道の自由に関して大きく比重を置いていると思う。アメリカではトランプ大統領就任の直後に制作発表がされたけど、報道が偏りがちというかいろんな要因によって左右されやすい日本のメディアにもこの皮肉が通じればいいなと思う。
確かに見たいもの・知りたいものを提供してくれるのはありがたいけれど、見たいものはこちらで取捨選択するのだから迎合してもらう必要はない(と私は考えている)。
25.トレイン・ミッション(TheCommuter・2018・米英合作)
トレイン・ミッション。交通機関という密室の中でリーアムニーソンが謎解きをするってどうにもこうにも既視感が拭えなかった(フライトゲーム)んだけど、展開が見事。
— 式神遣い (@seamlesspants) 2018年4月4日
会社をクビになる、資産が足りない、人類行動学者のカウンセリング、ちらつかせられる報酬と、陰謀に巻き込まれざるを得ない展開までがすごい綺麗だった。それからのスリリング加減もとてもよい。
— 式神遣い (@seamlesspants) 2018年4月4日
最後はやっぱりかーと思ったけど(無自覚だけど自分がプリンだったとか展開かなとも考えた)、まぁ乗客全部集めた上での事情聴取があんな風に効いてくるとはね...ってとこもよかった。
— 式神遣い (@seamlesspants) 2018年4月4日
敵味方が最終的に入れ替わるのもはーやられたーとは思うけど、悪人一掃のすっきり感が上回るのでそれはそれでよし。
— 式神遣い (@seamlesspants) 2018年4月4日
この映画も嫌~なハラハラ感を味わうけど、勧善懲悪のすっきり感、多少の意外性というスパイスをまとって終わるのでよい映画だと思った。これもトリックというか、観客を惑わせる要素について、多少考察してたんだけど案の定忘れてしまったので、いつかレンタルででも確認したいな~。でもきっとハラハラしすぎて途中で一時停止しちゃうからなかなか進まないだろうな。。笑
26.ラブレス(Nelyubov/Loveless・2017・露仏独白合作)
LOVELESS、もしかしてロシア映画って初めてに近いんじゃ...って感じ。こんなこと言うと閉鎖的環境は改善されないのだと思うけど、その国の内情とかはその国の人が作るから説得力あるなーって。(レッド・スパローからの教訓)
— 式神遣い (@seamlesspants) 2018年4月9日
まぁタイトルそのまま、愛情が欠落した大人たちのお話。ラストシーンちょっと痺れた。私が監督だったら少年を串刺しにしたらどっかで発見させてたなぁー
— 式神遣い (@seamlesspants) 2018年4月9日
ところどころに出てくるランドスケープ?遠景?がブラックな予想をさせるのよねぇ...
— 式神遣い (@seamlesspants) 2018年4月9日
自分の親権を押し付け合ってる両親の喧嘩を聞いてた少年の気持ちを予想するに難くなくて辛かったけど、それより失踪後新しい家族を持ったはずの2人がなんら変わってないことにぞっとさせられるという。。
— 式神遣い (@seamlesspants) 2018年4月9日
この作品に関しては印象的過ぎてよく覚えてる。
あと監督がロシアの何かに風刺的な意味でこんな冷たい印象の映画を作ったみたいな記事読んだ気もするんだけどな...出典不明だからこれに関連付けての考察は控える。
夫婦関係が破綻どころか離婚まで決まっている夫婦とその息子。それぞれのパートナーと新しい家庭を築くのに過去の負の遺産(息子含む)はいらないと思っている。
子供は母親に引き取られた方がいいと思っている夫も、子供なんて産むつもりがなかったと今更ながら無責任なことを言い出す妻もその時点で同情の余地なし。視点は息子に向けられた。
それに、離婚問題がうまく片付かなくてイライラして夫に当たる妻も、そうやって当たられているのにもかかわらず激昂もせずいなすだけの夫も、ここまでくると何が欠損している人たちなんだろうと末恐ろしくなるばかり。
そんな夫婦喧嘩が家で繰り広げられているのを耳を塞ぎながら夜を過ごす息子。子供って切ない。結局居場所は(こんなんでも)親の庇護下にある家にしかないんだ。
学校では同級生たちが家庭でのあれこれを話しているのに、その子は話して聞かせることは何もない。ある日、学校の帰りに大きな枝を拾いながらあてもなく歩いているようにも見える。彼にとって自宅なんてそそくさと帰りたい場所ではないんだから。
そうやって息子は失踪する。自分から姿を消したのか、事件に巻き込まれたのか、それは誰にもわからない。警察にもまともに取り合ってもらえないので、捜索はボランティアの人たちによって行われる。映画の後半部分はほとんどこのシーン。愛情が欠けている両親と対比して、良心的なパートを担っているのがこの人たち。ところどころに差し込まれる遠景が、まだ探し切れていない場所が示されているようで、見つかる希望なんてないように感じられた。雪も降り、灰色の空の中で行われる捜索が広げられるも、無機質で淡々としていて、世界の広さと冷たさにどんどん気が冷えていくよう。
あるとき、息子と思しき子供の死体が見つかったから確認に来てほしいと連絡が入る。
死体の顔を見て泣き崩れる両親。「うちの子じゃない!」
ほんとに息子じゃなかったのか、実は息子だったのかはわからない。涙を流した人姿を見て親として、人としての感情が残っていたのかと思いつつも、息子は自分でいなくなったものとして自分の新しい人生をリスタートしたいだけなのではないか?と勘ぐってしまった。(亡くなったことにしないのは自分たちの過失(管理責任不行き)としたくないからでは?という性格の悪い解釈を思いついてしまったから)
息子の話を聞き流しながら自撮りしたり、常に自分にしか興味のない妻。結局新しく築いた家庭でもパートナーとほとんど会話はなく、自分の世界(SNS)に浸っているばかり。
その姿を見て、監督の次の発言
『「私は変わる。こんな幻滅に追い込んだ間違いは二度と犯さない。新しいスタートを切る。」これこそ、しくじりに対して他人を責める人たちの思考だ。結局、本当に変えられるのは自分自身だけ。自分が変わって初めて周りの世界が輝き始める。ひょっとすると、取り返しのつかない喪失だけが、これを可能にするのかもしれない。』
というのが芯を食っているな、と。過去の関係を清算し、新しいパートナーと新しい生活を始めるという環境を変えたところで自分の本質なんて変わりはしないんだということを突き付けられた。
個人的なことを言えば、「環境を変える」ということはそのことによって自分を変えるきっかけというかモチベーションを上げることにはなるので、結局自分が変わるための能動的な行動を起こしているから責められるべき謂れはない(しかも別に責められてもない)。しかし「環境が悪い」と何かに責めを負わせていたいという無意識下の保険を自覚させられた気がして大変バツが悪くなってしまった......笑
最終的に、息子は見つからないままこの映画は終わる。ラストシーンあたりには、学校からの帰り道の風景が映し出される。少年がいつも見ていた景色。私だったらこの場面の誰にも思いつきもしない場所に死体となった姿を出すのに、と思ったけれど逆に見つからない方が末恐ろしさは増すのだと感じた。
雪景色が無機質である種単調で、人間1人くらい何もなかったことになってしまう世界なんだ。ラブレス。
27.名探偵コナン ゼロの執行人
コナン面白かったー。でもドラマティックな割に動機がチープなのはちょっとね......ゲスト声優近年稀に見るくらいお上手で(上戸彩ちゃん)よかったけど、もう一人大吉さんだったんだね。クレジット見るまでわかんなかった。発声が本職じゃないなとは思ってたけど。
— 式神遣い (@seamlesspants) 2018年4月13日
(でもわざとらしくなくてむしろその方が好き)
— 式神遣い (@seamlesspants) 2018年4月13日
年々ありえねーだろっていうカーアクション(スケボー含む)につっこむのも恒例行事っすね。
— 式神遣い (@seamlesspants) 2018年4月13日
28.娼年
娼年。原作も刊行時に読んで以来だからどんな話だったか忘れてしまっていた。そっか、初めは静香さんに出会う前から始まるのか。
— 式神遣い (@seamlesspants) 2018年4月15日
チケット買うとき、18歳以上の高校生ってくくりがあって、そんな狭い対象ってなんだ?って思ったけど、あーR18だったのねって思った。笑
— 式神遣い (@seamlesspants) 2018年4月15日
R18だけど、私はやっぱり小説の雰囲気を感じ取ったからそんなに...だったかな。あーでも他の映画に比べたら断然リアルに作ってあるけど。
— 式神遣い (@seamlesspants) 2018年4月15日
どのシーンだったかちょっと忘れたけど、江國香織の東京タワーと共通の雰囲気を感じたんだよねぇ。だから石田衣良も好きなんだろうな。
— 式神遣い (@seamlesspants) 2018年4月15日
あの映画を見て、女って複雑だなぁって感じて欲しいと思った。もしかしたらめんどくさいとか、怖いとかに振り切れちゃうかもしれないけど。
— 式神遣い (@seamlesspants) 2018年4月15日
欲望として複雑かもしれないけど、結局大切にされてるって思えたら満たされるんだけどな。
摘発されてからクラブが復活するのもまぁ簡単に描かれていたけど(経時的な変化がわかりづらい)、まぁ原作もあんな感じだったか、な?
— 式神遣い (@seamlesspants) 2018年4月15日
東役の彼を辰巳に空目してしまったおかげで無駄に辛かった。(自己都合)
— 式神遣い (@seamlesspants) 2018年4月15日
静香さん役の真飛さん、私の馴染みのない女優さんでよかった。ミステリアスな美人でないと納得できなかっただろうから。
— 式神遣い (@seamlesspants) 2018年4月15日
29.いぬやしき
いぬやしき。テラフォーマーズとオルトロスの犬、ときどき亜人って感じ。
— 式神遣い (@seamlesspants) 2018年4月20日
キャスト発表になってたんだっけ?予想してない人たちが出てきて驚いた。
— 式神遣い (@seamlesspants) 2018年4月20日
— 式神遣い (@seamlesspants) 2018年4月20日
木梨さんいつもバイタリティに溢れてて気付かなかったけどしっかりおじいちゃんなんだなぁー。
— 式神遣い (@seamlesspants) 2018年4月20日
というかそういう役を無理なくやれてるのがすごいんだろう。
基本的にずっと死んだ目のたけるんの瞳に動揺やら悲しみやらが通り過ぎるのが素晴らしい。
— 式神遣い (@seamlesspants) 2018年4月20日
申し訳ないけど、どこか既視感があるんだよなぁ~
原作ではもうちょっと作りこまれている世界観が見られたのかしら。
30.アンロック 陰謀のコード(Unlocked・2017・英)
UNLOCKED、近年に見たスパイ・スリラー(細かいジャンル分けは知らんが)の中で最上級に面白い。無駄に派手すぎないのがいいし、「予測不能」っていうのが本当に二転三転も起きるからとても新鮮に楽しめた。
— 式神遣い (@seamlesspants) 2018年4月21日
題材は気になるけど地味な映画だなーと思っていたからほんと観に行くことにしてよかった。
— 式神遣い (@seamlesspants) 2018年4月21日
映画自体が地味というよりも、公開規模やその宣伝の少なさからそう感じただけで、オーランドやマイケルダグラスとか有名どころはたくさん出てくる。(ただ主演は知らなかった)
テロの首謀者(実行犯のトップ側)の役の人、どっかの映画で見た気がするんだけどなー。フィルモグラフィー見てもぴんとこない。。もやもやする。
— 式神遣い (@seamlesspants) 2018年4月21日
てかこの映画、キャストの顔をしっかり認識してないと、あれ?そうくる?の驚きが少なくなっちゃうから注意。(私のこと)
— 式神遣い (@seamlesspants) 2018年4月21日
これ半年後に思い出しても、すごい興奮しながら見てたの思い出す。(ただし詳細は忘れてしまった)(ラブレスとの差よ)
31.となりの怪物くん
となりの怪物くん、ファンタジー仕上げにしてる映画だったけど私は結構好きだなー。
— 式神遣い (@seamlesspants) 2018年4月27日
何度だって言うけど、たおちゃんはあぁいう役が似合う。(かといってそればっかやればいいというのではないんだろうけど)
— 式神遣い (@seamlesspants) 2018年4月27日
口角上がってるから仏頂面でも可愛いし憎めない。
浜辺美波ちゃんは見るたび可愛くなるなー。
— 式神遣い (@seamlesspants) 2018年4月27日
少女漫画原作だし、見る人が見たらスイーツ映画にしか分類されないの悔しいな。。
— 式神遣い (@seamlesspants) 2018年4月27日
と言いつつ、私もこれ系の取捨選択は厳しい。
でもまぁ、高校生がメインだから、キャストはやっぱり既視感があるのは否めないね。
— 式神遣い (@seamlesspants) 2018年4月27日
まぁ、よくわからん人が出て作品台無しにする棒とかでないんだから感謝すべきなのかもしれん。
何度でも言うが、私は人狼ゲームの太鳳ちゃんがだいすきです。あ、トリガール!もすきだ。
だから累も楽しみにしてます。
32.ママレードボーイ
映画のママレ、やっぱり今じゃない感は強かったなー。というのも私の中での時間軸は既にママレlittleになってしまっているから。
— 式神遣い (@seamlesspants) 2018年4月29日
あと当時からだったけど泣きわめく光希が苦手。。私が当事者だからじゃないからだろうけど。
光希は光希に見えなかったし、遊も遊には見えなかった。
— 式神遣い (@seamlesspants) 2018年4月29日
でも吉沢亮の圧倒的な顔面で遊っぽさがすごく出てるのが不思議だった。笑
映画としては、原作をうまくあの時間に納めたというところがすごく良かった。どこか端折るんだろうなと思ってたけど、ママレの要素が全て詰まっていたから、映画だけ見ても話は成立しそうだった。
— 式神遣い (@seamlesspants) 2018年4月29日
ただ、原作のきょうだいかもしれない...の背徳感は薄くなってたかな。そこが子供っぽかった光希がふっきれるきっかけになってたから私はその部分が好きだったけれど。
— 式神遣い (@seamlesspants) 2018年4月29日
あとあの手の映画にしては観客の層が大人だったことがおもしろかった。
— 式神遣い (@seamlesspants) 2018年4月29日
そうだよね、あの時期にきっと楽しんでたよねーって。笑
まぁカップル入れ替えはともかく、2家族同居とか今はそう珍しくない(シェアハウス的な意味でだけ言えば)のかもしれないけど、あの時代の設定としてはかなり斬新だったからなー。だからこそ今映画になったのかもしれないけど、当時やってくれていたら...の無限ループ。
— 式神遣い (@seamlesspants) 2018年4月29日
別に映画化して欲しかったわけではないけど。
— 式神遣い (@seamlesspants) 2018年4月29日
私がこの実写化で唯一よかったなと思ったのは、両親sかな。人間味が増して憎めない感じになってた。キャスティングもそれぞれの役に合ってるというよりは、4人でカップルみ(家族み?)が出ていた点が秀逸です。
こんな半年も経ってレビュー(そんな高尚なものではない)なんか無意味だろうとは思うけれど、DVDレンタルの時期にはなるから、誰かの参考になっていたらいいかなって思えるようになってきた。
まぁ個人的な忘備録だけどね。