2017年11月鑑賞記録

74.月と雷
不思議と主要人物の誰にも同調しなかった。
それでいて不快感はなくて、なんでかなーと思ってたら映画中にその答えが話されていた。(と私はしっくりきたんだけど、言語化はできなかった)

健吾(我々一派はこう呼んでる)演じる智が、元カノに「今まで誰とも長く続かなかった」って伝えたところ、
「生活をするというのが見えてこないからだよ」
という回答をもらった。具体的に言えば、三食のご飯が全部お菓子でもいいとか、そういう一般的な生活からは浮きそうな生活観だということ。
確かに周りにはいないかもしれない。でもいるかもしれない。明らかにおかしいとは映らないけれど、暮らし始めてみたら「価値観の違い」とかで一緒にいられなくなるかもしれない。価値観の違いってもっと大きなことのように思っていたけれど、些細なことでもあるんだなー。

「昔と同じように」裸でくっついて寝ていて、うっかり妊娠してしまって。それを気付くのが、パート先の人と智のお母さん。泰子ちゃんは思わず「ババアは妊娠にめざとい」と呟いてしまって、くすっとした。経験者はわかるものなのねぇ。

そのババアのうちの一人である、智のお母さん。
余談だけど、クレジット出るまで草刈民代さんだとは思ってなかった。化粧っ気のないのに綺麗な人だな...(見たことあるけど)と思ってたくらいで。それくらいイメージと違う役だったってことね。
閑話休題。その智のお母さんはいろんな男の人を渡り歩いていて、それというのもどうしてか男の人が面倒を見たくなってしまう特殊体質?の持ち主で。まぁそういう人はいることはいるだろうからとあまり気にも留めてなかったんだけど、あるとき現在の男の人が代わりに支払ってくれとお財布を渡した中に(酔っているからとは言っていたけど、確信犯だったのかな?)婚姻届が入っていて。それを見たお母さんは、その家から出ていくことを決意するんだ。そのときに、真摯な気持ちで向き合っている相手の男の人に同情したとともに、お母さんはお母さんで、結婚とか扶養とかそういうもので頼るというか縛られないようにしているんだなぁ、って。次拾ってくれる男が必ずいるだろうってわかっているからかもしれないけど、そんなポリシーがある根無し草のような生き方を少し羨ましく思ってみたりして。

「私結婚するの。だからもう、私の人生の邪魔をしないで」と、突然現れた智に言う泰子ちゃん。(諸々の出来事との前後関係は忘れてしまったけど)それはそれでまぁ勝手な言い分だなと思ったことだけは覚えている。確かに、智母子が家に来たせいで、泰子ちゃんの家庭は崩壊してしまったのだから(そのきっかけとなっただけともいうかもしれない)そう言う権利はあるのかもしれないけどさ。なら身体許すなよな...

過去に同居していたお腹の子どもの父親と、その母親、異父妹、と(一時的だけど)一緒に暮らす、不思議な家庭。智が妹と仲良くする、そんな光景を見て八つ当たりしてしまう泰子ちゃん。絶妙なバランスの上に成り立っていたものがやはり均衡を保てずに崩れていく。
妹と暮らして面倒をみたり、男と暮らして擬似同棲生活を送ってみたり、そんな今まで知らなかった感情を経験していることが微笑ましかったのだけれど。共存なんてそうそううまくいくわけないんだな(成立させようという努力というか共通概念がなければという話だけれど)。

「きっといつか智はいなくなるだろう」そんな予想があたったからなのか、それともいなくなってしまった智が帰ってきたからなのか。どっちなのかわからないけど、最後は泰子ちゃんの満たされたようなそれでいて少し寂しそうな顔が、そんな結末を予感させて終わった。

いわゆる「普通」じゃない環境で生きている人たち。でも「普通」の人と変わりなく生きているという事実が示されていて、変に作り込んでいなかったことでなんだか救われたような気になったり。

この監督の映画、見ようと思ってばかりで見れたことなかったものばかりなのだけれど、ちょっとしっとりしたものが多いよね。お好みなのかしら。

書き終わった後で思い出したけど、泰子ちゃんの婚約者(仮)と思しき男の行動、まじで理解できなくてひたすら気持ち悪かった。。まぁ、自分の体内に新しい生命かかえ込むわけじゃないから、既成事実さえあれば、その子は自分の子かもしれないって思い込めるということなのかな。ある種幸せで、ある種同情しかないね。

 

75.ラストレシピ ~麒麟の舌の記憶~
結構いろんな雑誌で話されてたから今更だけど、にのさんの「勉強じゃなくて今までの経験を全て出すつもりでやれ(手元にないからニュアンス)」って言葉、結構ぐっときた。
私はそうなんだけど、経験のないことをやるとき「勉強させていただきながら〜」って結構言ってしまうから。謙遜込みで言っているけれど、確かに相手にとっては全力でやってないようにも映っているのかもしれないよね。確かに勉強させてもらいますって言葉に甘えさせてもらってるところがあるのかもしれない。

ってふと書いていて思い出した、光一くんの「SHOCKはJr.の勉強の場じゃない」って言葉。あの時には自分のことにまで投影させられてなかったなぁー。

ラストシーン、おそらく脚本と変わったんだろうね。最近の日本映画は観客に想像させるようなものが多いから、分かりやすくしたかったって何かの映画雑誌でどなたかがおっしゃっていた気がするのだけれど、探すの断念した。。
それには大賛成。落ち着くべきところに落ち着いたなって結末だったから綺麗な映画という印象。
不思議と展開を予想しないで見ていた。だからびっくりした。大ちゃんはほんとにキーパーソンだったんだなーって。それがわかってから、あの視線の意味がわかったりもして。いい役者さんになったし、そして起用されることが羨ましい。

そして、宮﨑あおいはどの映画に出てもその世界観に染まれるんだなぁ。存在感はあるのに不思議。

 

76.女神の見えざる手 / Miss Sloane(2016年・仏米合作)
ジェシカ・チャスティンって今まであまり見てこなかった女優さんなんだけど、今年割とお目にかかる(別にかかったわけじゃないけど)機会が多かったな。ゼロ・ダーク・サーティだっけ?あれで見て以来な気もする。(当時は化粧っ気というか、飾り気がない人だなって印象だったかも)

これ、構成がすごいよかった映画なのよね。

目的の為なら何でも使う。仲間も、法的にギリギリの手段も。
ロビー活動に使えるからといって同僚のトラウマになっている過去の事件も公表してしまったりして、実力がある人というより、人としてどうなの?と思うような女。
それでもその口では自分のキャリアのためじゃない、チームとしての勝利のためだと言う。その言葉通り、結局最後には自分自身を使って世論を動かし切るんだけど。その幾重にも重なった伏線に手に汗を握らざるを得ないというかね。

新感線の井上さんも感想言っていたからなのか、水曜日のレディースデーだったからなんなのか、劇場が満席だった。面白かったしね。

の結果至上主義なところ、ちょっとわかるなと思ったし、他人を利用するだけでなく自分もキーにしているところはまぁ評価?できなくもないかなって思ったけど、不思議と「あいつは人の形をした悪魔だ」って意見に同調してしまうのが少し面白いとも思う。笑
かと言って、例えば男娼を雇っていて(そのせいで窮地に陥りかける)、三大欲求のうち睡眠欲を薬で抑えているだけの反動が出ているのかしらと、人間らしいような一面も見られたりして、私はそこまで嫌いにはなりきれないキャラクターだったな。

ライバル会社からのヘッドハンティング、そのCEOに「君の評価は過大評価でもなく、過小評価でもなくこれくらいだ」と給料を書かれた紙を渡されていたのだけれど、最後の最後に報酬は”0”だったということが明かされて戦慄が走るのよね。

そうそう、保身?のために元の会社に残ったと思われていた元右腕も、最後の最後にひっくり返すために会社に残っていたスパイだったと判明したことも見事でした。

 

77.氷菓
「私、気になります!」という決め台詞と、そうと決めたら両手で掴んで離さないという設定、そこかしこがあざといし、狙い過ぎてるなぁーと。

そして、ぶっきらぼうなのか、演技が某なのか、そういう演出なのかわからないけど、こっちもこっちで変な浮き方をしているのよね。

一番気になったのは語尾が文章用に書かれたものを読んでるって感じがしてとっても違和感。まぁ原作があって、さらにキャラ立ちさせてあるから難しかったのかな。

米澤作品らしく、二度結末が訪れる事件はそれなりに面白かっただけに、期待はずれだったかな。

 

78.ノクターナル・アニマルズ / Nocturnal Animals(2016年・米)
この映画が早く終わってほしいような、進んでいくと先が知りたくてたまらないような、そんな不思議な映画だった。

年下の実業家の男と再婚したスーザン。たまにしか会えないその旦那はどうやら出張と称して、若い女と浮気をしている様子。手に入れられるものは全て持っていると思えるはずなのに、虚しさを感じる日々。そこへ小説家の元旦那から小説が送られてくる。

その内容といえば、家族旅行をしているところをチンピラどもに襲われ、妻と娘を殺された男が、定年間近の訳あり警官とともに復讐に走るという話。妻と娘はまるで自分たちが投影されているかのようで、なんだか末恐ろしく感じる。それでも読むのをやめることはできないスーザン。
小説の中で妻と娘はレイプされた後に苦しみながら死んでいったと描写されている。心配になってたまらず娘に電話をしてみると、娘は無事でほっと一息する。(ただし、その娘は彼氏らしき男と裸で寝ているという対比がされていてそれもまた怖い。親はそのことを知らないというのがより一層輪をかけてそう感じる)

(自分を優先しようとしない夫に愛想を尽かして、)そんなのめり込んでしまう小説を書ける才能を持った元夫に再度惹かれていくスーザン。「また会わないか」というメールに乗り、セクシーなドレスを着てレストランに向かう。周りのカップルたちは楽しげに食事を楽しんでいるのに、自分の相手は閉店時間まで待っても現れない。観客(鈍いのは私だけかもしれないけど)とスーザンはそこで初めて、その昔自分を捨てて才能溢れる若い男に乗り換えた女を同じような状況において嘲笑うためにこれが仕組まれたことだと知った。スーザンは惨めな気持ちを味わっただろうし、なんて効果的な復讐なんだろうと感じて恐ろしくなった。


映画の中で、何を"Nocturnal Animals"と称していた(と思った)のかだいたい忘れてしまったけど......まぁ、元夫が送りつけてきた小説のタイトルではあったんだけどね。登場人物をそう称していたのだったはず。。でも、小説の中だけでなく、誰しもの心にある闇みたいなものを(それが殺意だったり、復讐だったり、邪な心だったり)そう思わせるようにこのタイトルになったんだろうなぁと全体の話を通して感じた。

 

79.THE LIMIT OF SLEEPING BEAUTY
この映画を見た人が十中八九言いたくなるセリフ、
ジントニック、ライムじゃなくてオレンジで。」

...わー言いたーい!!

時間が合ったら見に行きたいなぁと思っていた作品で。今の邦画で自分の作品のリメイクをやろうと思う監督がいるなんてという別角度からの興味がね。
結果、この映画見られてよかったなぁって思った。いい映画かどうかはわからない()んだけど、こういう思考と表現をする人が今の日本にいるんだなと知ることができた。

ハムレットの登場人物の中で誰が一番好きですか?」
と映画中で主人公が聞かれるシーンがあって。今年(当時ね)だからローゼンクランツとギルデンスターンと言いたいところだけど、一周回ってハムレットが好きだなって再確認した。(ちなみに主人公はオフィーリアと答える。オフィーリア役のオーディションだったというシチュエーションもあるけど、他にまともなキャラクターっていないよね......)

あと、「貴方と愛し合った時間よりも、失ってからの時間の方が長く感じる」ってモノローグも結構ずっしりきたなぁ......愛とは何か考えさせられる作品だったなという記憶。文字にして残してないからすっかり考えてたこと忘れちゃったけどね。。

レビューを見たところ、乾き。や園子音監督の映画を類似として挙げられていた方が多かったけど、確かにそう感じるのもわかるなぁ。笑 ふとしたときに感じる、監督の狂気と画作りがねー似てる気もする。あえて言えばというくらいだけれど。

ストーリーについては、時間軸と妄想と現実がいろいろ切り取られて再構成して組み立てられているので、どういう話だったか語るのは難しいな......ストーリーについて語るのもなっていう作品だし(主人公が精神状態が不安定だという設定がうまく働きましたよね)。

 

80.全員死刑
家族全員が死刑判決をもらう話だと知ってたから、ちょっと身構えて観に行ったけれど、思ったよりポップで見やすかった。(って会社の人にあらすじと感想を伝えたらえー??と戸惑われたけど)

しょぼいヤクザの家族の話で、お母さんも別に姐さんって感じでもないし、親父も兄貴(母親の連れ子らしい)もビビりだし、結局人を殺すことを一手に担うのは間宮くん演じるタカノリなのよね。
間宮くんだからというのはあるんだけど、どこか憎めない。だって好きな女を守るために兄貴の言うこと聞いたり、家族を一番大切に思ってたりするからさ。主体性がないともいえるけど。(この家族で一番ヤバいのは母親って感じがしたよね)

ポップなんだけど、どこかリアルなんだよね.....首を絞めたって、頭を撃ち抜いたって、人って簡単に死なないって。まぁ簡単に死んでしまうものでもあるんだけどさ。

この家族の無計画さに驚く場面が多いのだけれど、その計画性のなさも、その一方で目立つ思い切りのよさも、覚醒剤の影響だと考えるとなおさらリアル。
ピストルを持って脅すんだけど、これはモデルガンと誤魔化してみたり、「ちょっと頭出してみ?角度もうちょいこっち」とかいってそのまま撃ち抜いてみたりする躊躇のなさにぞっとしたし、その場面を目の前で見ていたら、「お前も頭出せ」って言われて無抵抗で出しちゃうのも分かる。だって抵抗しても無駄だなって思っちゃうもんね。

しかもこの話、実話を元にしているからこそ恐ろしい。
どちらかと言えば、こんな事件が起こったということよりも、こんなに無計画に人を殺してしまうということのお手軽さを。 (そもそも計画的だったら犯人はなかなか発覚しない気もするけど)

 

81.五右衛門ロック
少し前のゲキシネでも別バージョンのJIPANG ROCK*1見たけど、このオリジナルバージョンが一番好きだ。

舞台の端が丸くて、ちらりと映る客席が広くて、傾斜が高くて...この劇場どこなんだろうと思ってたらコマ劇だった。そりゃ見たことないわ。

歌って踊って、そしてストーリー性のあるお芝居。私の舞台エンターテインメントの基準は新感線なのだなーって思わされた。だからストプレでもミュージカルでもどこか物足りなくなってしまうんだろうなぁ。

右近さんが出演されているのを見て、やっぱり右近さんがいらっしゃるとより本格的に新感線だなって思う。(ただ好きなだけ)

それと、準劇団員とはいえ、舞台出身と映像出身の人だとやっぱり声が違うんだなぁー。TPO次第でそれぞれ良し悪しがあるからなんとも言えないけど......やっぱり歌における表現力を考えてしまうね。これから、音楽畑からの人の舞台を見て更に比較して観たくなったりして。

未来くんと北大路欣也さんが親子役と言うの、なんか説得力があったのだよね。骨格と、独特の存在感というかなんというか。
今回は出てないけど麿赤兒さんもだし、北大路さんもだし出番やセリフは多くないにしろ、居るだけでその場が締まるって俳優さんの力量というか、それこそ存在感なのだろうな。SHOCKで言うところのビバさんだし、ジャニワで言うところのプロデューサーだったりして。

右近さんと一緒に胡散臭い外人役やってる川平慈英さん。ずるいよ。笑

 

82.泥棒役者
個人的な感想としては、映画というよりもシチュエーションコメディ......というか、東京03とかアンジャッシュとかのコントを見ているようでちょっと懐かしくなった。笑

あらすじは散々まるちゃんが番宣して回って既出だと思うから割愛するけど、果たして、まるちゃん宅で読み合わせをする必要があったのか...?と思ったくらい、全員が揃う場面は少なかったね。だけど、別に全員が一堂に会するシーンを読み合わせしたわけではないんだもんね。ただ、リビングのシーンの市村さんのお芝居見ながら、これをミスサイゴン千穐楽を終えて、大阪から駆け付けてやったんだなぁ(舞台後だから喉が開きまくってる)って裏側を想像しながら見てたのでそれはそれで楽しかった。

終始、主人公はじめは(その時のキャラになりきってはいるけど)ふわっとしたキャラクターで、あんまりいけ好かなかったんだけど、最後脅されながら金庫を開けるシーン。その瞬間だけ意志が弱い素振りが鳴りを潜め、なんだか仕事人みたいな真剣な目をしたんだ。そのときに、あぁはじめはちゃんと自分の意思を持って生きていく覚悟を持ってるんだ(持ってた?)て思えて、そこでようやく好きになれた。

ストーリーとしては、いろいろ話が入り組みつつ、線として繋がっていく様が気持ち良かった。でも、残念ながらキャラクターの誰にも感情移入できなかったから、それこそほんとにコメディを見に来た観客としての体感しか得られなかったからちょっと物足りなかったかもしれない。

はじめの彼女と、編集者の彼女、演者のキャラクターも反映されているだろうけれど、あんまり差がなかった気がしたんだよね。はっきり喋る感じの女の子。差がないといけないのかといえばそんなことはないんだけど、女性キャラクター2人しか出てこないのだから、違ったら違ったで面白かったかな、と。

あーまたBOB観たいなー!!!!(と書いたところで放置していたら、泥棒役者が舞台化だそうな...映画が先か、舞台脚本を先に起こしたと考えてもおかしくないほど、舞台で成立させやすい作品だと思う)

 

83.光
何を持って光というのか...別に明るいわけじゃないんだけど、随所に出てくる光に説得力があって、あぁ、これが表題なのかなって思ってみたりして。

話としては暗いというか狂気というか(そんな映画ばっかり見てたから疲れたのかな)、主要3人が3人ともそういう部分に満ちてるのよね。

「(『お願い、死んで』って)言われるのを待ってた」だったり、「やっと殺してくれる」だったり(もはやニュアンスだけど)破滅願望しかない人たちの普通っぽい生活の中に垣間見える狂気が覗く瞬間にずーっとぞっとし続ける映画だった。
見たときは細かく書こうと思ったんだけどな......夫婦喧嘩の後の妄想だったり、シャベルで頭部潰すところだったり、娘がパパパパと言い続けて終わっていく結末だったり、結構強烈だった。

この映画、トレイラーで見たときから邦画っぽくない音楽の使い方をしていて、すごい動悸が激しくなったのを思い出したよ。

 

......なーんて11月分を堂々と今更更新してみる。

*1:蛇足だけど、東京シアターオーブのこけら落とし公演だと知って驚いた(公式だとウエストサイドストーリーとなってるから真偽不明)