2017年3月鑑賞記録

12.ハルチカ

これって原作だと三角関係×青春ミステリーが目立っていたから、実写映画になるとき全く別物になっていて物議を醸していたと思うんだけど、原作者から「ハルタとチカと草壁先生が出ていれば何をやってもいい」とおっしゃっていただいていたみたい。ただ、原作のファンの方にも納得してもらえる完全新作を見せなければならないというある種高いハードルだった。
実際見た感想としては、青春映画@吹奏楽部という感じで、ミステリーの要素はないよね。ヤンキーで荒れてる子があっさり身の上話でほだされたり、家庭環境複雑な子があっさり再登校したりとそんなうまくいくかね?と思わなくもなかったけど、青春映画でそこまでリアリティはなくてもいいかなと感じたりも。ただ、番宣で言っている「吹キュン」に関しては感度低くてまじで申し訳ない、全く感じられなかった。
ハルチカの設定を借りた完全新作という意味では成功だったと思うよ。吹奏楽部にいたことがある人だったら木管VS金管、蚊帳の外のパーカスはあるあるだし、練習しすぎてマウスピースの跡が気になるというのも共感できるのでは?個人的にもフルートはほとんど音が出せないくらい相性悪かったからチカに感情移入しながら見てしまった!笑
あ、そうそう、チューバ担当の女の子は魔女宅であらんちゃんと共演するキキ役の上白石萌歌ちゃんだよ!!!女の子がスタンティングでチューバ吹くって大変じゃんね~

 

13.コスメティックウォーズ

時間的に仕様がなく、舞台挨拶付上映へ。大政絢ちゃんも、高岡早紀さんも好きなので、眼福でした。大政絢ちゃんはメイちゃんの執事のリカ役から入ったということもあり、あれを超えられる役には未だに出会えていない。(ちなみに青山役の真山くんも好きだったな~)
こういう時でも思えるんだけど、やっぱり挨拶の時に自分の名前を名乗ることが出来るか、観客やマスコミに感謝を伝えることが出来るか、そしてウィットに富んだ紹介が出来るかどうかって結構印象に差が出てくるもんだね。
肝心の内容としては、化粧品会社のお仕事ものかな?と思って見に行ったんですけど、え、スパイ映画?みたいなコンサル会社に所属している女の子が化粧品会社(アルビオン)に潜り込んで情報を取ってくるところで、化粧品会社の裏側を見ることが出来るといった作りで、お仕事ものというよりはアルビオンのプロモーション映画にしか取れなかったのが残念。そもそもコンサル会社ってあんなデータ盗んだり、留守の自宅に忍び込むような不法侵入を是としているわけではないよね??いくらフィクションだし、「どんな汚い手を使っても」という前提であるにせよ、リアリティを追求したというにはちょっとお粗末すぎたよね。渡部くんも「経営コンサルがどんな仕事をしているかは映画を見てもらえれば分かると思います」と言っちゃうにはちょっと一部を切り取りすぎなのでは?と心配してしまったけど。
アルビオンが無農薬のハーブを使って基礎化粧品を開発することに重きを置いている、ということを人間ドラマを用いて知ることができた映画でした。

 

14.ZIPANG PUNK~五右衛門ロック

・あれ?ドラマで見る春馬と印象違うよ?歌うまいね。でも声が埋もれちゃうね。
高橋由美子さんかわゆい。あーやっぱり無理してでも寝盗られ観に行くんだったなー
・これが麿赤兒か...
・今まで知らなかった浦井くん、役を選ばないのね
橋本じゅんさんと粟根まことさんの背中合わせの殺陣、感激!
・こんだけ著名な劇団で著名な役者さんがいる中で主役を張れる支配人(古田新太さん)ってやっぱりすごい人なんだな。
・森 雪之丞氏、作詞の才能ありすぎる

新感線に全幅の信頼を置きつつある私だけれど、歌が入ってくるとやっぱりちょっとの物足りなさを感じてしまう。きっとこれは本物のミュージカル俳優さんの歌を聴いてしまったことからそれが基準になっちゃったんだな…贅沢な悩みだけど、折り合いをつけつつ観劇していくしかないのかな。

 

15.3月のライオン(前)

いやー久しぶりに日本映画見て面白かったー!と思った、というか、久しぶりに人に薦めたい映画だったなって思った。

(誤字失礼)
いつかのダ・ヴィンチでは、三月のライオンを実写化するために、ハチクロのPがアスミックに出戻りしたり、原作が続いてるからこその納得できる別エンディングを用意しなければならなかったりと、ファンが多いからこその苦労があっただろうなと感じたし、実写化が発表されたとき(正確には主役が神木くんと発表されたとき)から楽しみにしていたんだ。
存在自体が実写化(零や島田さん、後藤などなど)なところもあるけど、宗谷さん役の加瀬さんはほぼセリフなかったからなぁ...原作通り、無音の中で生きてる孤高の人という印象がすごく出ていた。加瀬さんも「聖の青春」の東出くんも、モデルとなった羽生さんを彷彿とさせる雰囲気が出ていて不思議だったなー。個人の持つ印象を全く感じなかった。
大友監督が手掛けた映画はそれとは知らず全部観てたみたい。原作があるものを実写化しているのがほとんどみたいだけど、オリジナルも見てみたいな。きっとゴリゴリに重厚感がある映画が出来上がるんだろうなー。

 

16.パッセンジャー(2016・米)


記憶がほぼ薄れかけてるからtwitterの力を借りた。そうそう、鑑賞中に思い浮かんだ映画はインセプション/オデッセイ/テラフォーマーズだったな。(宇宙船ってオデッセイしかないじゃん)あと見てないから詳しく言及できないけど、ゼロ・グラビティとかとの共通項も発見できるのではないかな。インターステラ―かな、何の映画だったか忘れたけど中国の富豪が出て来たり、宇宙船の軌道を変えることでかかる時間をショートカットする研究員が出てきたりする映画...あの場面がフラッシュバックされたんだよ。誰か覚えてる人いたらおせーて!!

閑話休題。結構トレーラーやらポスター、フライヤーなどで核心につく(というか予想される展開と言えばいいかな)ところまで話してしまっていたのが惜しいかな、と。先に述べたように、乗客が宇宙船に乗るまでのバックグラウンドはいくらでも創作できるけど、宇宙船の中での出来事ってそれほど斬新な設定があるはずないと思っていて。だからこそその中で何が起きるかはできるだけ伏せておいてほしかったな。「なぜか2人だけが目覚めてしまった」「その理由とは」までならまだいい。ジムがオーロラのカプセルを意図的に壊したことなんて知りたくなかったよ...映画雑誌かなんかで踏んでしまったネタバレだったような気がするんだけどさ。そこは結構序盤で分かるからまぁ別にいいといえばいいけど、観客がハラハラするような状況を減らして欲しくなかったね。だって2人に課せられたタスクがたったそれだけのこと??としか思えなかったもん。トラブルを回避して、その後の2人がどのような選択を取ったのか、およそ2時間かけて想像する映画。ただそれだけです。

面白いなと思ったのは、地球に連絡を取るための機能ね。送るだけでも数十年、返信が来るのはさらに数十年後で生きていることは不可能なのに、なぜその機能を付けたのか...タイムカプセルのような娯楽的な機能ならいいけど、緊急時対応の際の対応方法が用意されていないのは(まぁ到着するまで乗客は眠ったままだし、緊急時対応することないという前提なんだろうけど)リスクマネジメントの点としてはナンセンス。あ、リスクマネジメントで言えば、その緊急時対応するためのアウェイクな乗務員を置いとくべきなのでは?と考えたけどね(厳密に言えば、トラブルが起きると起こされるみたいだけど)。そして再び眠るための機械も、と思ったけど特別な施設で行われる対応だったらしいから、色々加味して乗せられなかったんだろうか。

宇宙に行ってもなお、格差社会は存在するって提示されていたし、移住先でもこの格差社会意識がある人たちが移住しているわけだろうからなくならないんだろうね。時間を経れば変わるのかもしれないし、それとも大貧民からの革命まがいのものが起きてひっくり返るのかもしれない(それだと結局上下が入れ替わるだけだから意味ないか)。まぁ私はなにもかも平等な社会なんて望んでいないんだけれど。

あ、オーロラは移住して1年で地球に戻って、、、と言っていたけどそんなすぐに宇宙船で帰還できるものなのかな?往復の燃料積んであるのか?そもそも1年で帰る人は他にもいるのか?人数少なくても定期運航便みたいに手軽に利用できるのか?だから帰るときにはどうやって冬眠させるのか?
とまぁ、突っ込みどころは満載でしたよ。

 

17.PとJK

原作未読だったので、あれこれイライラせずに楽しみました...功太くんが思ったよりかこちゃんに冷たく当たってたというのは意外だったし、高校生と付き合うのは無理だから結婚するって言い出すのは「ほんとは頭打った?」って聞きたくなったし、大神さんも家庭環境が荒れてるのは想像できたけど、ちょっと諭されたくらいで更生するってとんだファッションヤンキーだぜ...なーんて漫画の世界だと受け入れられることも実写で見ちゃうと色々飲み込むことができないよねって。
玉城ティナちゃんが印象的だった。スクリーンの中にいることに違和感がなくなってきた。短い間で結構場数踏んでたんだな。でも無表情な役とかぶっきらぼうな役って一般的に誰でもある程度は演じられるような気がするから、他の役も見てみたいかも。次は暗黒女子でかな?