2017年1月鑑賞記録

 

せっかくだし、今年から鑑賞記録としてここに書いていってみようと思う。

飽きる可能性も高いかもしれないけど。

 

1.海賊とよばれた男(2016・日本)

岡田兄やんすごいわ…が終わってすぐの感想。初めは60代から始まるんだけど、声の調子がいい感じに枯れていて、ここまでコントロールできるんだな、って感心した(偉そうに届かなければいいけど)。体の厚みも、壮年期(60代をそう呼ぶのはふさわしくない?)特有の貫禄を表すのに役立っていたと思う。成り上がり者としての説得力を感じたよ。

原作は未読だったので、海賊という言葉が何を比喩しているのか わかっていなかったけど、途中でこのキーワードが出てきてなるほどね、と。原作が出版されたときは本当に海賊の話か、漁業系の話だと思い込んでいたので(安易)、そうじゃないってトレーラーでわかって興味を持てたのでよかった。

奥さんが身を引くところ、時代背景もあるけど日本ぽいなって思った。マダム・イン・ニューヨークといい、アジア人女性(少なくとも日本やインド)は耐え忍ぶところに美徳を感じる文化なんだよね。共感でき過ぎてボロ泣きしたけど(マダム・イン・ニューヨークの時ね)、私は同じ選択をするんだろうか。

 その方が、相手のことを考えてっていうことになるんだろうか。

 

2.僕らのごはんは明日で待ってる

タイトルの語呂がいいね。口なじみがある。原作があるから当たり前だけど。

ゆうとが演技(声の調子とか滑舌とか)上手くなったなー、ヒロインの新木優子ちゃんの台詞回しは演出なのかな?それとも...?って思っているうちに、風邪薬とアレルギー薬の併用による副作用と微熱と全身倦怠感(つまりは映画を見るのにふさわしくない程度の体調不良)のため、途中で記憶飛ばしてしまった。。ごめんよ。。

原作では理屈っぽくて長めの台詞が課されてるキャラらしいから、演出だったと考えられる。個人的には小賢しい小学生の屁理屈って感じの喋り方に感じたな。(当時の自分を思い出しながら)

この映画って、7年の2人を描いているのよね?

見に行った理由として大好きなワン・デイの日本版(こちらは23年の同日を描いたもの)かな?と期待したことと「ごはん」っていうキーワードからきのう、何食べた?とかあまくてにがいのようなほんわかおいしいご飯の映像を楽しみたいと思ったからだったけど、どちらもその点においては期待外れだったかな。

今度は寝入らない時にちゃんと見よう。

 

3.ザ・コンサルタント(2016・米)

なぜかテレビCMでよく見た。

以下ネタバレ↓

 

壮大な兄弟ゲンカ。

長めの上映時間の大部分が銃撃シーンと格闘シーンだったので、すっきりするにはすっきりする。伏線もまぁそんなところか、と腑に落ちる程度には回収される。 

弟が母親を憎むきっかけになったエピソードが若干薄いところや、善良な市民の前に死体を残して平然と去るあたり、只者ではないなとは思ったけど、自閉症ということで目的以外の細かいところは気にならないということで相殺していた(んだと思う)。

アナ・ケンドリックに既視感を覚えていたけど、トワイライトシリーズの同級生役ってことですっきりした。ヴァンパイア側じゃないから印象に残ってなかったけど、確かに同級生役でよく出て来てた気がする。あとはマイレージ・マイライフか。

好きになった人が実は…パターンと、才能ある人が病持ってるパターンとって結構ありがちなストーリーだけど、場面分けのシーンが適切なところで挟み込まれてて飽きはしない作りでした。

ただ、長いよ。

 

4.新宿スワン

続編をやるかもしれない→いつの間にか公開日まで決まっててびっくり。あまり情報を入手できていなかった。

前作を見たときに画が汚い…って感想を持ってたからどうしようかと思ったけど、それは日本で一番悪い奴らと混同してただけだった。

今回は昔の因縁が絡みついている新宿VS横浜の対決と、新宿からふらっと消えた仲間を取り返すの二本立て。昔の因縁はヤクザが絡んでて、そこを解消して仲違いも元に戻るが、報復に遭い...というところはまぁクリア。闇金で売られた債券やら、クスリ漬けになった洋介とヒデヨシを殺した犯人とか色々回収されなかったものがあったので、あー続編またあるんだろうな、と。

お涙頂戴話で買収されてた刑事がクスリの取り引きをポロっちゃうのとか結構簡単に話が動いてて、上映時間に対して詰め込まなきゃいけない要素が多かったのだと感じた。

キャストは安定感があるし、中野英雄村上淳も渋くて素敵だったし、中野雄太も小憎たらしくてとってもよかった!!笑

今回は園子温監督、表に出てこなかったね。なんかあったのかな。 

 

5.破門 ふたりのヤクビョーガミ

撮影時からずーっと待たされたー!!そして撮影から公開まで時間があったおかげで、今までに見たことないくらいメディア露出が組まれてて色々追いつかなかった。

まず、トレーラーとフライヤーが公開したときの心境:...ポップ?ヤクザと建設コンサルタントっていうから任侠ぽさを期待したら、ポップでお色気ありでちょっとギャグっぽい作品なのね、とインプット。

いざ劇場:めっちゃ任侠じゃん!!!

意図は分からなくもないけど、コメディ期待して観に行ったら思ったよりうっ、と来るし(肉体的苦痛を受けるシーンがあるから)、任侠好きな人はおそらくあんまり観に行こうと食指を動かされない宣伝方法だったかな、と。任侠物って好き嫌い別れるから(というとだいたいどんな作品だって一緒だけどね)そのアレルギーを無くそうと思ったんだろうけど。

 まぁでも何が最高って、グループ内でも高身長に属する横山裕より背が高い佐々木蔵之介(敬称略)とのバディ感じゃない??よこちょはなんだろ、スカして言うセリフがどことなく横峯くんが透けて見えるんだけど...あ、同一人物でしたね。あと、常々どうにかした方がいいと思っている箸の持ち方が、ぐーたらビンボーのキャラに合っていて(実際は幼少期の家庭環境に依るから性格は関係ないことはおいといて)、この点はよかったなーと。笑

蔵さんも好きだけど、國村さんも渋くて素敵(2回目)ですよ。

公開規模は把握してないけど、これだけ番宣して回ってたんだから相応の興行収入入って欲しいな。